被写体に緑が入っていたら?

 展示会などでよく聞かれることなのですが、グリーンバックで撮影してクロマキー合成するとき、被写体に緑が入っていたらどうなるのかは気になるところですよね。
 もちろん全身緑タイツの人とかは相当きついですが、洋服の一部に緑がある程度なら、簡単にきれいな合成ができます。

 先日の撮影会でものすごくちょうどいい写真が撮れたので、今回はそれを例に、被写体に緑があるときの合成テクニックをご紹介いたします。

 以下が今回使う写真です。


帯の緑が背景のグリーンと同じ色


 これにそのままROBUSKEYを適用すると、以下のように、帯の色(とかその他の緑の部分)が変化してしまいます。


帯が茶色になってしまっている


 これを緑のままになるように合成してみましょう。

 まず、オリジナルの画像から、帯の周囲の部分を切り取っておきます。



長方形選択ツールを選んで、



帯の周囲を選択


 そして、選択範囲の位置で右クリックし、「選択範囲をコピーしたレイヤー」を選びます。



右クリック



帯だけのレイヤーができた


 ここで、「ROBUSKEYを適用したレイヤー」「帯だけのレイヤー」「背景レイヤー」の3枚を重ねれば、帯がきちんと緑色をした作品に仕上がります。




 余裕があれば、後ろで結んだ帯の柄の緑も同じように復活させてあげることができますが、ここではあまり気にならないので省略します。
 ここまで5分です。早いです。