写真のカラーノイズを除去する方法

ROBUSKEY for Photoshop Version 3.1 では、高精度な抜きの品質を追求した結果、カメラの特性*1によるカラーノイズの影響をうけやすくなっています。

具体的に見てみましょう。左がオリジナル画像、右がROBUSKEYで切り抜いた結果です。

この画像には、スーツの黒い部分にバックの緑が写りこんだ結果、緑色のカラーノイズが含まれています。
ROBUSKEYは、映り込みの除去精度を上げた結果、今回のケースのようなノイズとなっていた場合に、ノイズが強調されたようになってしまうことがあります。

この記事では、ROBUSKEYによる切り抜きを行う前に、予めカラーノイズを除去する方法を紹介します。


  1. Photoshopで画像を開き、カラーノイズを除去するために、Labカラー、16bitモードにします。
      • 16bitモードにするのは、カラーノイズ除去中も元画像の精度をできるだけ保つためです。


  2. チャンネルウィンドウで[a]のみを表示します。
      • ここで画像を見てみると、ノイズが含まれていることがよくわかると思います。

      • そのままでは多少わかりにくいので、Photoshop のレベル補正機能([イメージ] - [色調補正] - [レベル補正])を使って確認してみましょう。(入力レベルを狭めています。左の画像がプレビューしている状態です。)


  3. この[a]チャンネルに、「ぼかし(表面)」フィルタを適用します。
      • 「ぼかし(表面)」フィルタを使用すると、エッジのディテールを保ったまま、細かいノイズをぼかすことができます。
      • 今回は、パラメータを以下のようにしてみました。


  4. 同様にして[b]チャンネルにも「ぼかし(表面)」フィルタを適用します。

  5. ROBUSKEYを使用するために、RGBカラー、8bitモードに変更します。


  6. 元の画像と、今回カラーノイズを除去した画像を見比べてみましょう。
      • 左が元画像(カラーノイズ除去前)、右がカラーノイズ除去後画像です。


  7. 最後にカラーノイズ除去後の画像を、ROBUSKEYを使用して切り抜いてみましょう。
      • 左が元画像(カラーノイズ除去前)を切り抜いた結果、右がカラーノイズ除去後画像から切り抜いた結果です。
      • カラーノイズを予め除去することで、ROBUSKEYの処理結果の違いがわかると思います。



  • 2011-03-28 レベル補正機能を使って、ノイズを見やすくする方法を追記。

*1:カメラメーカによって絵作りの方向性が異なることも影響しています